カバー本体を覆う部分
ビルドプレート造形するレジンをくっつける部分
レジンタンクここへレジンを入れる容器
透明フィルムこの上でレジンが固まる
光が出る面下から層の形を固める
今回のゴール
参考模型の本番印刷ではなく、受講者が次回ひとりで診断モデルを準備・再印刷し、失敗時に現物を見てから設定へ戻れる状態を作る。
本番はそのあと。
設置、CHITUBOXでの読み込み・設定確認・スライス・保存、診断モデル、タンク確認、後処理、写真と設定記録までを作業順に追う。主役は、現物を見てから設定へ戻る習慣を作ること。
最初に名前を合わせる部品
まずは用語の確認。講義中に「ビルドプレート」「タンク」「フィルム」と言ったら、実機のどこを指すかを先に固定する。
カバー本体を覆う部分
ビルドプレート造形するレジンをくっつける部分
レジンタンクここへレジンを入れる容器
透明フィルムこの上でレジンが固まる
光が出る面下から層の形を固める
今日の作業全体像
初回では、細かい最適化よりもざっくりと流れを覚えていく。実機は講師USBの保存済み診断ファイルで先に印刷し、PCでは印刷中にCHITUBOX練習を行う。
順番を固定する理由
光造形は、気温、フィルム劣化、レジンの状態などで、以前成功していた設定でも失敗することがある。固定できる設定と段取りを持っておくと、原因を追いやすくなる。
診断モデルに絞る理由
いきなり目的のものを造形しない。失敗するとレジンを大きく失う。まず診断モデルで成功することを、本番前の条件にする。
当日の成功条件
きれいな完成品ではなく、診断モデルを出し、後処理まで回し、写真4枚と設定画面または記録シート1枚を残せること。失敗しても、相談材料が残れば次へ進める。
CHITUBOXで最初に見る場所
現場120分では、最初の印刷は講師USBの保存済みファイルで始める。CHITUBOXは印刷中の練習として、操作場所と設定値の出どころを確認する。
未導入の場合は、予習資料の公式リンクからCHITUBOX Basic V2を事前に入れておく。講義本編ではインストール作業を扱わない。受講者PCで起動できない場合は講師PCへ切り替え、現場では後処理と写真記録を優先する。
ここを見るモデルを開く / 読み込む
1. モデルを開く
診断モデルを読み込み、画面上にモデルが表示されたことを確認する。ここでは本番模型を読み込まない。
ここを見るプリンタ / プロファイル
2. プリンタ/プロファイルを見る
Mars 4用のプリンタ/プロファイルになっているか確認する。
値は例露光 / リフト / 層厚
3. 設定値を読む
初期露光、通常露光、リフト条件、層厚を見る。それぞれが何に関係する値かを確認し、記録する。症状を見る前に複数の値を同時に変えない。
最後に押す印刷用ファイル / USB
4. スライスして保存する
形状データを、プリントするための断面データに変換する。印刷中の練習で保存する場合は、今プリンタで動いているファイルと混ぜないよう、practiceまたは練習を付ける。
画面上の数値は、操作場所を確認するための例として扱う。公式値、講師の過去設定、当日仮設定、USB保存済みファイルの値を混ぜず、どの出どころの値を見ているかを記録する。
受講者向け予習
当日にやることと、今日はやらないことを先に分ける。CHITUBOX Basic V2は事前に公式リンクから入れておくが、初回印刷ファイルはその場で作らない。
当日やること
- 作業場所を作る
- 講師USBの保存済みファイルをプリンタで開く
- 短いファイル名、予測印刷時間、設定値の出どころを確認する
- 講師がレジンを入れる
- 診断モデルを印刷する
- 印刷中にCHITUBOXで読み込み、設定確認、スライス、保存の場所を練習する
後処理でやること
- ビルドプレートとタンクを確認する
- 受講者が造形物を取り外す
- 大きめの容器内でIPAをスプレーする
- コンプレッサーでエアブロー乾燥する
- 5分を目安に二次硬化する
- 写真4枚と設定画面または記録シート1枚を残す
今日はやらないこと
- 参考模型の本番印刷
- 大物印刷
- 複雑なサポート設計
- 寸法の追い込み
- 露光、リフト、サポート、角度の同時変更
水洗いレジンを使う場合でも、受講者が自己判断で水洗いとIPA洗浄を切り替えない。当日は講師が指定した洗浄方法で一巡する。
当日時間割
120分の中で、説明を終えてから印刷するのではなく、現場でしかできない後処理と写真記録を確保するために印刷開始を先に作る。印刷中にCHITUBOX練習と短い仕組み説明を入れ、後処理の時間を必ず残す。
この時間割は、Mars 4本体が開梱済みで通電でき、講師が事前にレベリングを済ませた状態を前提にする。初回レベリング、CHITUBOXインストール、プリンタ不具合対応は120分枠に含めない。
本番ではなく診断モデルを出す
今日の成果物は、きれいな本番模型ではなく、硬化後の診断モデルと、写真4枚、CHITUBOX設定画面または記録シート1枚、ファイル名・レジン名・主要設定値の出どころ。
- USB内の本番模型ファイルは選ばない
- 理論説明は合計5分までに抑える
狭い机で清潔側と不潔側を決める
ここでいう配置は、開梱や初回レベリングではない。使用可能な本体を作業台に置き、PC、洗浄、乾燥、二次硬化、写真記録の動線を決めること。
- 清潔側: PC、スマホ、記録紙、未使用手袋
- 不潔側: 取り外しトレー、IPA洗浄容器、エアブロー、二次硬化前置き場
- 触らない場所: 透明フィルム、LCD面、Z軸
講師USBの保存済みファイルで始める
USB直下には今日使うファイルを1つだけ置く。ファイル名は手入力できる短さにし、例として M4_Diag_A_005_2p4_15m のように読む。
- USBを挿し、Print / USB Files を開く
- 診断ファイルを選び、プレビュー画面でファイル名と予測印刷時間を見る
- 画面を写真に撮り、レジン名または当日ラベルを確認する
- 講師がレジンを投入し、本人が液面、MAXライン、気泡・ゴミ・硬化片を見る
CHITUBOX練習と最低限の仕組み説明
印刷中にCHITUBOXを触る。練習ファイルは今プリンタで動いているファイルとは別物として扱い、保存する場合はpracticeまたは練習を付ける。
- 診断モデルを開く場所
- Mars 4のプリンタ/プロファイルを見る場所
- 層厚、初期露光、通常露光、リフト条件を見る場所
- スライス、保存のボタン位置
- 露光・リフト・リトラクトを3分以内で説明
終了待ちと後処理準備
印刷終了後にすぐ外さない。完了画面を確認し、垂れが落ち着くのを待ちながら、写真位置、受け皿、洗浄容器、置き場所を確認する。
- 完了画面を確認する
- 外す前写真を撮る位置とスマホの置き場所を決める
- 受け皿、取り外しトレー、洗浄容器、乾燥場所、二次硬化器を順番に置く
- 汚れた手袋でPCやスマホを触らない動線をもう一度確認する
取り外し、洗浄、乾燥、二次硬化
受講者が操作する。70〜75分で外す前写真、造形物近接写真、タンク底・フィルム確認を行い、タンク側の状態を記録してから取り外す。
- 70〜75: 外す前写真、造形物近接写真、タンク底・フィルム確認、残っている / 残っていない / 分からない の記録
- 75〜80: ビルドプレート取り外し、造形物取り外し
- 80〜87: IPA洗浄
- 87〜92: エアブロー乾燥
- 92〜98: 二次硬化
- 98〜100: 硬化後写真
写真中心で相談できる形にする
写真4枚と、CHITUBOX設定画面または記録シート1枚をそろえる。合格、保留、失敗は、きれいさではなく次へ相談できる材料が残ったかで分ける。
- 外す前写真
- タンク底・フィルム写真
- 洗浄後写真
- 二次硬化後写真
- CHITUBOX設定画面または記録シート写真
次回ひとりで戻れるか確認する
次回ひとりで最初に確認する場所、失敗時に見る順番、LINE相談時に送る写真と設定、次回変えるなら1項目だけにすることを言ってもらう。
狭い技工室での清潔/不潔
机が狭いときは、広い作業台を想像しない。レジンが付く範囲を小さく決め、PC・記録・スマホを清潔側で扱える配置にする。
不潔側を小さく決める
レジンが付く可能性のあるものは、プリンタ前から取り外しトレー、洗浄容器までの短い範囲に収める。汚れをゼロにする発想ではなく、不潔側を先に決めて広げない。
清潔側を守る
PC、設定記録シート、スマホ、ドアノブ、水栓などを、不潔側の手袋で触るものと混ぜない。PCはプリンタの近くに固定せず、清潔側で操作しやすい場所に置く。
外す前に写真を撮る
失敗時は、ビルドプレートに付いたままの診断モデルとプリンタの状態が分かる写真を先に撮る。取り外してからでは、どこに何が残ったかを説明しにくくなる。
最初に覚える設定
この講義で最初に覚える軸は「硬化」と「剥離」。設定名を暗記するのではなく、診断モデルを見て、どの現象に戻るかを決める。
まず覚える全体像: 露光・硬化、リフト、リトラクト
MSLA方式の印刷では、通常層ごとに「露光で硬化させる」「リフトでフィルムから剥がす」「リトラクトで次の層の位置へ戻る」を繰り返す。露光と硬化は別々の大工程ではなく、光を当てた場所のレジンが透明フィルム直上で薄く固まり、造形済み部分につながる一連の工程として見る。設定を考える時は、画面上の秒数だけを見るのではなく、この1層サイクルのどこで失敗しているかを見る。
診断モデルは、作品の形や大きさ、複雑なサポートの影響をいったん外して見るために使う。見る場所が少ないので、細い線、突起、文字、ビルドプレート、フィルム側の状態を比べやすい。うまく出た場合も失敗した場合も、現物と設定値をセットで残すことで、次に戻る場所が決めやすくなる。
この図では、通常層が1枚追加される流れだけを見る。初期露光や具体的な設定値にはまだ進まず、ビルドプレート側に残したい造形物、下側の透明フィルム、その間にあるレジンの位置関係を追う。
- 1. 露光・硬化 ビルドプレート側には、すでに固まった造形済みレジンがある。LCD側から光が当たると、透明フィルム直上の薄い層が固まり、造形済み部分の下面につながる。ここで1層ぶんが追加される。
- 2. リフト 固まった層は造形物側についたまま、ビルドプレートと一緒に上がる。透明フィルムは少したわみ、接触している部分が切れるところから剥がれる。ここで上側に残れないと、タンク側に硬化物が残る。
- 3. リトラクト 剥がれたあと、ビルドプレートが下がって次の露光位置へ戻る。固まった層の下にある半硬化レジンは左右へ押し出され、界面近傍で液状レジンと懸濁・再配置される。次の露光はこの状態から始まる。
下の画像は、上のSVG模式図をもとにした補助ビジュアル。雰囲気をつかむために使い、正確な工程名、上下関係、半硬化レジンの読み方はSVGと本文で確認する。
左の露光中では、液状レジンの中でLEDの光が当たり、今回固まる層が造形済み部分につながる。右のリフト中では、上側に残す力とフィルム側の抵抗が同じ硬化層を引き合い、剥離点を境にくさび形の隙間ができる。
図内の造形済み部分にはサポートも含まれる。ただしここではサポート設計ではなく、造形物が上側に残るつながりとして扱う。剥がれたら次の層の位置へ戻り、このサイクルを繰り返す。
失敗名を暗記するより、どこに何が残ったかを見る。正常なら硬化層は上側に残る。何も付かない時は初層がフィルム側に残り、サポートちぎれでは接続部で負け、層間剥離では途中の層で分離する。
この図は原因を断定する図ではない。実際の相談では、ビルドプレート、タンク底・フィルム、造形物/設定の順に見て、写真と設定記録をセットで残す。
初期露光: ビルドプレートに保持する設定
初期露光は、印刷の最初に造形物をビルドプレートへ保持するための設定として説明する。ここで見たいのは「付いているか」だけではない。講師実践では、取り外す時の抵抗も見て、保持されることと剥がしにくすぎないことの両方を確認する。
初心者には、初期露光を上げれば全部解決するように伝えない。ビルドプレートに何も付いていない時は、先にタンク底・フィルム側に硬化物が残っていないかを見る。現物を確認せず、初期露光だけを触る流れにしない。
通常露光: 診断モデルの細い線、突起、文字で読む設定
通常露光は、毎層の固まり方を読む設定として扱う。今回の診断モデルでは、細い線、突起、文字を読み取り要素にする。講師実践として、通常露光は0.2秒刻みで動かす想定にするが、新しい秒数やMars 4固有値はここでは追加しない。
通常露光を見る時は、診断モデルの「どの部位がどう見えたか」を先に言葉にする。細い線が消えたのか、突起が欠けたのか、文字や隙間が太ったのかで、次の判断が変わる。
読む順番
細い線: 出ているか、途中で消えるか、隣の線と太ってつながるかを見る。
突起: 欠ける、倒れる、太る、丸まるなど、弱さと太り方を見る。
文字: 読めない理由が、欠けているのか、隙間が埋まっているのかを分ける。
細い線が出にくい、突起が欠ける、文字が読みにくい。まず現物の欠け方を記録する。
線、突起、文字がそろって見える。これを本番前の基準として写真と設定値を残す。
線や文字が太る、細部の隙間が潰れる。出ている量だけでなく、太り方を見る。
この読み方は初版の仮基準。自作診断モデルの仕様が固まったら、部位ごとの判定に置き換える。
剥離負荷: リフト、断面積、角度、温度、フィルム状態が絡む負荷
剥離負荷は、1つの設定名ではなく、フィルムから毎層剥がす時にかかる負荷の見方として扱う。造形物が途中で負けた時、通常露光不足だけに寄せて考えると、原因候補を見落としやすい。
診断モデルでは形を単純にして、まずプリンタ、レジン、設定、室温の基準を作る。参考模型のように面が広い形や角度が絡む形は、診断モデルで基準を作った後に進める。
診断モデルから設定へ戻る: 次に変える1項目を決める
失敗したら、設定を複数まとめて変えない。最初に見る順番は、ビルドプレート、タンク底・フィルム、造形物/設定。そこまで見てから、次に変える1項目を決める。
相談時は、外す前写真、タンク底・フィルム写真、洗浄後写真、二次硬化後写真、CHITUBOX設定画面または記録シート写真を1セットにする。設定値だけを送っても、現物のどこで失敗したかが分からない。
失敗診断の入口
失敗したら、最初に設定画面だけを開かない。ビルドプレート、タンク底・フィルム、造形物/設定の順に見る。
まずビルドプレートを見て、次にタンク底・フィルム、初層まわり、レジン混和を見る。
本体がどこに残ったか、接続部で負けたかを先に見る。
印刷直後、洗浄後、二次硬化後のどこで気づいたか分ける。
IPA、濡れたペーパー、容器内液、エアブロー時の飛散、現地処理の表現は、SDS、院内ルール、施設ルール確認後に確定する。
ビルドプレートに何も付かない時
設定値へ戻る前に、どこに硬化物が残ったかを確認する。写真を撮ってから次へ進む。
サポートちぎれ / 本体が残る時
サポートが残り、本体が別の場所にある時は、接続部と本体の残った場所を先に見る。
歪む時
歪みは、いつ気づいたかで見る場所が変わる。印刷直後と後処理後を混ぜない。
この図は原因を断定する図ではない。失敗名を暗記するより、どこに何が残ったかを見て、次に確認する場所を決める入口として使う。
ビルドプレートに何も付かない
- ビルドプレート確認外す前に、何も付いていない状態を写真に残す。
- タンク底/フィルム確認硬化物が下側に残っていないか見る。
- 硬化物を残さない残ったまま次の印刷へ進まない。
- レジン混和/液面混ざり方、液面、異物の有無を確認する。
- 初層まわりへ戻る初期露光やビルドプレート保持を疑う。
サポートちぎれ / 本体が残る
- 外す前写真サポートと本体がどこに残ったかを崩す前に撮る。
- 本体の残った場所フィルム側、タンク側、造形物側のどこかを分ける。
- 接続部を見る先端で外れたのか、途中で折れたのかを見る。
- 候補を分ける通常露光、剥離負荷、温度、角度、サポートを分ける。
- 1項目だけ変える初期露光だけに寄せず、同時変更を避ける。
歪む
- タイミングを分けるいつ歪みに気づいたかを先に言葉にする。
- 印刷直後角度、断面積、剥離負荷、支持の状態を見る。
- 除去/洗浄/硬化後サポート除去、洗浄、二次硬化で変化したか見る。
- 原因候補を分ける角度、サポート、後処理を一緒に扱わない。
- 記録へ戻す写真、設定値、気づいたタイミングを1セットにする。
後処理: 結果判定を壊さないための流れ
後処理は、印刷が終わった後の片付けではない。ビルドプレート、タンク底・フィルム、診断モデルの状態を崩さず、次回の相談に戻れる材料を残す工程として扱う。
順番を固定する
印刷が終わったら、先に外す、先に洗う、先に片付ける、をしない。外す前に見る、写真を撮る、タンク底・フィルムを見る、取り外す、洗浄、乾燥、二次硬化、記録の順に進める。
この順番を崩すと、成功していても失敗していても「どこに何が残っていたか」が分からなくなる。診断モデルは、きれいに完成させるためだけでなく、次に戻る場所を決めるために使う。
外す前に見る
まずビルドプレートに何が付いたかを見る。次にタンク底・フィルムに硬化物が残っていないかを見る。外す前に、プリンタと診断モデルの位置関係が分かる写真を撮る。
取り外す
どこに何が残っていたかを記録してから外す。外した後に失敗状態を再現するのは難しいため、取り外し前の観察と写真を先に終える。
IPA洗浄
今回は大きめの容器内でIPAをスプレーする計画として扱う。水洗いレジンでも当日の洗浄方法は講師指定に従い、自己判断で洗浄方法を切り替えない。洗浄の目的は、表面の未硬化レジンを落とし、細い線、突起、文字を確認できる状態に近づけること。
エアブロー乾燥
コンプレッサーで乾燥へ進む。飛散対策の具体判断は、SDS、院内ルール、施設ルール確認待ちとして扱い、当日は講師の管理下で作業範囲を広げない。
二次硬化
二次硬化は5分目安で扱う。硬化前と硬化後で、表面の見え方、細い線、突起、文字がどう変わるかを写真で残す。
結果記録
外す前写真、タンク底・フィルム写真、洗浄後写真、二次硬化後写真、CHITUBOX設定画面または記録シート写真を1セットにする。LINE相談では、この1セットが次の判断材料になる。
IPA、濡れたペーパー、容器内液、エアブロー時の飛散、現地処理の表現は、SDS、院内ルール、施設ルール確認後に確定する。
設定記録シート
入力内容はこのブラウザ内に保存される。外部サーバーへは送信しない。設定値、写真、判定を1セットにして、次回の再印刷とLINE相談へ戻れる状態にする。
外す前写真、タンク底・フィルム写真、洗浄後写真、二次硬化後写真、CHITUBOX設定画面または設定記録シート写真を残す。設定値だけを送らない。
LINE相談テンプレート
設定記録シートから相談文を生成する。未入力項目は「未記入」として残るので、送る前に足りない写真や設定値を確認できる。
外す前写真、タンク底・フィルム写真、洗浄後写真、二次硬化後写真、CHITUBOX設定画面またはこの記録シートの写真をそろえる。設定値だけを送らない。
発展項目: 中空とドレインホール
このセクションは事後レビュー用。初回現場120分では扱わず、診断モデルで基準を作った後、参考模型などの本番モデルで中空化を使う場合に読む。
中空にすると何が増えるか
中空はレジン量や重量を減らすために使うことがある。ただし、外側の形だけでなく、内部に液体レジン、洗浄液、空気の逃げ道があるかを考える必要が出る。
診断モデルの失敗診断は、ビルドプレート、タンク底・フィルム、造形物表面を見る流れで足りる。中空モデルでは、内部に何が残ったか、どの穴から抜けるか、洗浄と乾燥が通るかも記録対象にする。
ドレインホールの役割
ドレインホールは、中空内部のレジンや洗浄液を抜き、空気の通り道を作るための穴として扱う。穴の有無、位置、数、向きは、印刷方向と後処理のしやすさに関係する。
講義では「どの場所に穴があり、どちらへ液が抜ける想定か」を確認する。穴を開けたこと自体を忘れないよう、CHITUBOX画面、穴位置のスクショ、洗浄後の写真を設定記録に残す。
スライス前
中空化の有無、壁厚、穴の位置、穴の数、モデルの向きを確認する。画面上で見えている外形だけでなく、内部から液が抜ける経路を考える。
印刷後
外す前写真に加えて、穴位置が分かる写真を残す。穴から液が出るか、洗浄時に内部へ液が入って抜けるかを観察し、状態を崩す前に記録する。
後処理後
洗浄後、乾燥後、二次硬化後で、にじみ、割れ、べたつき、穴まわりの変化がないかを見る。判断に迷う場合は、設定値だけでなく穴位置と後処理の写真を送る。
ドレインホールの具体寸法、穴埋め、内部洗浄、廃液や飛散の扱いは、モデル形状、スライサー設定、レジンのSDS、院内ルール、施設ルールを確認して決める。この初回資料では、まず「中空にしたら穴と内部も記録対象になる」と覚える。
講師チェックリスト
持参物と、本番前に潰す未確定事項を分ける。
持参
- Mars 4 / 電源ケーブル / 延長や口数が足りる電源
- CHITUBOX用PC / PC充電器 / USBメモリ
- ビルドプレート / レジンタンク
- ELEGOO 水洗いレジン / 診断モデルデータ
- IPAスプレー / IPAを受ける大きめの容器
- コンプレッサー / 乾燥トレー / 二次硬化器
- 手袋 / ペーパー / スクレーパー / シリコンヘラ
- 汚れ物一時置き / 設定記録シート
本番前に確認
- 診断モデルのスライス済みファイル
- USB直下に置く短いファイル名
- 使用レジン名
- 予測印刷時間と実測印刷時間
- 洗浄方法
- 二次硬化器の操作方法
- ELEGOOレジンの正確な製品名
- IPAの製品名と濃度
- IPA関連廃棄物の現地処理が、SDS、院内ルール、施設ルールに合うか
- コンプレッサーでエアブローするときの飛散対策
- CHITUBOXで診断モデルを読み込めるか
- 机の養生範囲
上の項目が未確定のままなら、120分完走ではなく、設置確認と操作説明までに目標を下げる。
露光不足・露光過多の見せ方は、診断モデルの実物に合わせて確定する。Mars 4実機写真、プリンタ画面、CHITUBOX実スクショは、次版で差し替える。中空/drain hole、内部洗浄、乾燥、穴埋めの扱いは、詳細版の発展項目として事後レビューで扱う。